私が初めてヨガを習ったのは、もう18年くらい前です。
もうじき50だから(^^; 32くらいの時。
30で母が亡くなり、その後色々なことがあって、
体も心もぼろぼろでした。
まず、息がうまく吸えないのです;・・。
いつも苦しくて、体中が痛くて、だるくて・・・。
あと一ヶ月したら、私は死んでいるかもしれない・・。
何度もそう思いました。
あちこち、お医者さんに行っても、
微熱があったので「風邪」と言われたり、
ひどい時には「気のせい」と言われました。
その時のつらさをわかってくれる人は、
まわりに誰もいませんでした。
今でいうと自律神経失調症とか、
そんなことだったのかもしれません。
「これはつらかったでしょう!」
初めてそう言ってくれたのは、
カイロの先生でした。
そのおじいちゃん先生は、
私の首を少し触っただけで、
その状態を全部理解してくれました。
「もう大丈夫だよ」と言われた時の事を、
今でもしっかり覚えています。
私はハラハラと泣きました・・・。
本当につらかったのです。
わかってくれる人にやっと出会えた・・・。
そのおじいちゃん先生の所に通っていくうちに、
少しずつ、自分の心と体に向き合えて、
なんで自分はその状態になったのか、
おぼろげにわかってきました。
同時に、だんだんおじいちゃん先生がいないと、
自分は生きていけなくなるんじゃないかと、
不安のようなものも生まれてきました。
他人の手を借りることは大切です。
でも、自分で立つ努力もしないといけない。
自分だけで解決できないことはいっぱいあるけど、
できるところまでは自分でやろう。
そう思いたち、
私は二つのことを始めました。
ひとつはハーブ療法とアロマ。
まだ文献も少なく、
アロマといっても限られた人しか知りませんでした。
もうひとつはヨガです。
両方とも夢中になりました。
ヨガをやってみたら、体はガチガチでした。
今でもやわらかいとは言えないけど、
その固い体に向き合っていくと、
自分の心のこわばりやこだわりにも、
気がつくようになりました。
とてもステキなM先生。
ヨガのお教室に行くたびに、
ポジティブな自分を取り戻していけました。
「つらいことは流していきましょう
我慢するのでなくて、流していくんですよ。
それができるようになったら、
今度は楽しい事も流していきましょう」
M先生に何度も言われたことです。
楽しいことも流す・・・・。
これは本当に難しい。
何にもとらわれない自由な自分をめざす。
その大切さはわかるけど、
心の底では、理解できていませんでした。
それから7年くらい続けていたのですが、
M先生がそのお教室をおやめになり、
私もアロマの方が忙しくなって、
ヨガはいったんやめてしまいました。
その後、何度かいろいろなヨガ教室に顔を出しましたが、
なんとなくピンとくるものがなくて落ち着かず・・・。
でも、2~3ヶ月前、
偶然近所でやっているヨガ教室に行ってみたら、
とてもステキな先生に出会えて、
ヨガがまた楽しくなってきました。
今度の先生もとてもポジティブです。
若いのに芯が強くてまっすぐな方。
その内面を写したように、とても美しい人です。
「・・・・それができるようになったら、
今度は楽しいことも流していきましょう」
年を重ねたせいか、
この言葉が今やっと本気で理解できます。
楽しいことはすばらしいのです。
いっぱい体験すればいい。
でも、そこにとらわれていては今度は苦しくなる。
楽しいことも苦しくなってしまうんですね。
ヨガはストレッチではなくて、
心のお掃除もしてくれる、
私にはかけがいのない浄化法のひとつです。