1年以上前から知っていたし、
ずっと気になっていました。
今のマンションに引っ越ししてきて、
自転車通勤の通り道に古い民家があるのですが、
その家の塀の前で、
いつも餌やりさんのくるのを並んで待っていました。
私が今、住んでいるマンションはペット禁止だし、
19歳の猫を4年ほど前に看取ってからは、
もう忙しくて猫はかまってあげられないから、
飼わないと決めていました。
なので、餌をあげたこともないし、
おはよーって声をかける程度。
気になるけど、気にしないようにしてました。
ところが、数日前から、
その古い民家を取り壊し始めたのです。
トラクターが入っても、
瓦礫の上から動こうとしない猫を見てしまって、
私はどうにも辛くなってしまいました。
何もできないからと、家の前を通ることを避けて、
それでも、
あの仔達のことが一日中、頭から離れませんでした。
そんな自分が本当に嫌になり、
ある朝、夫を連れて、現場の確認に行きました。
状況は変わっていない。
民家の横のアパートに置いてあったバイクの隅に、
猫は小さくなって座っていました。
たまらなくなった私は、
地域の猫ボランティアさんに連絡をとりました。
「ねこけん」さんは
http://www.ne.jp/asahi/shakaineko/nekoken/
テキパキとした電話の対応で、
すぐに行動を起こしてくれました。
その日の夜、現場で待合せして、
猫たちのようすを見ていただくと、
2匹とも、ひどい風邪をひいていることがわかりました。
これはすぐに保護したほうがいい、ということになり、
あっという間に2匹の捕獲をしてくれました。
私は、あまりにも素早くなれたそのお仕事ぶりを、
あっけにとられて眺めていただけ。。。。。。
ゲージやフード、猫トイレなど、
とりあえず必要なものも全て用意していただき、
次の日には、獣医さんにも連れて行っていただきました。
さらに後日、ねこけんさんが、
この仔たちの餌やりをしていた人を見つけてくれて、
この仔たちのことが少しわかってきました。
やはり、古いその民家に飼われていたらしく、
そこにいたご老人が面倒をみていたようです。
そのご老人がお亡くなりになったのか・・・
いつの日かいなくなり、
その後は餌やりさんのごはんで命をつないできたらしい。
風邪はだいぶ前からひいていたらしい。
推定8歳。
野良の状態だと5~6年で死んでしまうらしいので、
この仔たちはこの風邪でよく生きていたと、
ねこけんさんはおっしゃっていました。
それにしても、あの大雪の前でよかった~。
野良猫って、野生動物と違うんですよね。
猫の正式名は「イエネコ」。
山猫とちがって、人間が家畜化して進化した猫。
だから、人間のそばでないと生きていけないんです。
野良猫っていうことは、
誰かが無責任に捨てたか、
その捨てられた仔の子供か、
あるいは自分で外に出てはぐれたか・・・。
逆に野生動物は自由にしてあげないといけない。
動物園や水族館にいるのは野生動物。
話はそれますが、この辺のこと、
皆さんよくごちゃごちゃになっています。
私はたまたま、
まわりにそうした意識をもつ友人たちがいたから。
でも、フツウにはなかなか整理して
考えられないことだと思います。
で、猫ですが、
賛否両論もありますが、
今は完全室内飼いで、
去勢・避妊手術をしてあげることがよい
とされています。
私は家では飼えないので、
とりあえず、お店の2階で保護しています。
将来のことはわかりません。
ペット可の家を探すかもしれないし、
そのままお店の2階で、
みんなにかわいがってもらうかもしれません。
でも、ねこけんさんに里親に出すという手もあります。
って言われました。
私のように自分には飼えないけど、
猫を保護したいと思ったら、
そんなボランティアさんの力を借りてみてください。
里親を探すまでいかなくても、
避妊去勢手術をして、リリースして、
地域猫をしてあたたかく見守る・・・
という方法もあります。
今回のことで、私、学びました。
悩んでいるなら、まず行動してしまうほうがいい。
自分ひとりでは無理でも、
誰か必ず助けてくれる人はいる。
素晴らしい人を神様が呼んでくれる。
だから、ひとりで抱えない。
自分のこと好きだといえる道を選ぶ。
まぁ、きっとなんとかなる・・・(^^)v
猫たちは、今朝、初めて甘え鳴きをしてくれました。
両方男の子なのに、ものすごくかわいい声。。。
宝物ができてしまったので、
ますますマシュマロー
がんばります!