意外にも魔法使いさまは
「AUM」を唱えましょうと言われました。
え? 教会では「アーメン」ではないの?
「AUM」はヒンズー教やヨガでは有名な
最も短いマントラ、聖音です。
宇宙の始まりの音と言われています。
宇宙はこの音(波動)からできたと。
誰も宇宙の始まりに立ち会ってはいないので、
これは未確認情報ですが(笑
「初めにことばありき」です。
世界中に伝わる神話に、
不思議とそのように書かれています。
「AーUーMー」
みんなの声が一つの音になり、
教会のずみずみに響き渡ると、
空間全体がどんどん澄んでいって・・・。
そして、
私達もその空間の一部に溶けていくような一体感。
全身に鳥肌がたつような心地よさに
とろけるように癒されていきました。
「AUM」も仏教の「南無=NAM」も
イスラム教の「アッラー」も・・・
そしてもちろん「アーメン」も。
見る立ち位置、方向が違うだけで、
聖なる音。それらは同じなのですよね。
そんなことをぼんやり考えていました。
もしかしたら、魔法使いさまはには
もっと深い意図があったのかもしれません。。。
教会の外へ出るとまだお日様は高くって、
今日はいったい何時間あるんだろう・・・
ホントにとっても長いのです。
長くってめちゃ濃い一日。
2017年の夏至の日をかみしめるように進んでいきます。
そしてこの後、行ったのは「イルカの石」がある森です。
その聖地に入る前に、やはりお祈りをして許可を得ます。
余談ですが、、、
私が山歩きが大好きになったきっかけになったある恩師が
いつも山に入る前に、その山に「入ってもいいですか」と
お尋ねしなさい・・・と言っていました。
昔はそれが当たり前だったそうです。
登山がスポーツ、娯楽になってから忘れられてしまっています。
他人の家に、ずかずかなんにも言わないで入る人はいませんよね。
自然は私達の住処ではなく「彼等の場所」なのです。
チェコではそのことを何度も確認させていただきました。
森の守り主に許可をいただいてから
「イルカの石」にご対面です。
イルカの背びれのように見えますよね。
いったいどうしたら、
こんな不思議な形、こんな大きな石ができるのでしょう。
自然のマジックです。
イルカはチェコでは最も崇高な神さまの一つなのだそうです。
確か動物の中では一番・・・と言っていた気がします。
でも、チェコって海がないのに、不思議ですね。
私が着ていた「本日のTシャツ」が、、、あら偶然(笑)
おもしろいな~と発見してくれたYさんが
ちゃんと写真を撮っていてくれました。
しかも無意識に一番パワーがあるという(後でわかりました)
背びれの下に座っていました。
ちゃっかりしてます。
イルカの石からは、
とても自由で平和なエネルギーを受け取りました。
親しみのある愛のエネルギ―。
ここで私達は魔法使いさまから
天と地のエネルギ―、女性性と男性性のエネルギ―について、
そのバランスの感じとり方を教えていただきました。
みんな真剣です。
この二種類のエネルギ―バランスがとれている場所が、
とても安定しているパワースポットなのだそうです。
この後入った森の中で、
古代人が使っていたインターネットを見学。
わかりにくいですが、右手の大きな石です。
石の上には穴が開いていて、
そこにお水が溜まるんですが、それを利用して、
古代の人たちはインターネットのように利用していたというのです。
なんのことか意味不明ですよね~笑
翌日、そのことについてのレクチャーもありました。
その映像です。
この映像からもちょっと確信してしまいました・・・。
古代チェコ人たちは石に溜まった水を使って、
きっと「あんなふうに」交信していたに違いない!
映画『美しき緑の星』のあのシーンです。
水の中に足を入れて、耳アンテナをたてて交信します。
観た人は思い出して。
観てない人はぜひ見てみてくださいね。
あの映画の中みたいかも~、と思ったら、
ドキドキわくわくが止まらなくなってしまいました。
今なら当たり前の電話のように。
それって、なんて素敵なことでしょう。
そしてその後、森の中での聖なる焚火の儀式。
私達が到着するまでに、
魔法使いさまのお仲間のシャーマンさまが
精霊たちを呼び集めていてくれていたようです。
大地や地球にも、
お礼の祈りとご供物を供え、捧げます。
昼間摘んだ、St.ジョーンズワートのお花もお供えしました。
夕食を兼ねてゆっくりみんなで楽しみました。
やっとあたりはうっすらしてときました。
この時期、夜9時頃までチェコでは明るいのです。
食事が終わると、
私達はもうひとつのメインハーブ。
「エルダーフラワー」を摘みながら森から出ました。
エルダーの花はだいぶ時期が過ぎてしまっていて、
なかなか見つからなかったのですが、
みんなだんだん目が慣れて
「エルダー探知機」みたいになってきて、
森のあちらこちらにエルダーの花を
発見できるようになりました。
薄明かりの中に白い花がくっきり現れるのです。
まるで「ここだよ~」と言っているみたい。
私達も森の一部に馴染んできた・・・
ということなのかもしれません。
あるいは、森が私達を受け入れ、
許してくれてきたからかもしれません。
みんなで集めたのでコーディアルを作るだけ
なんとか見つかりました。
ペンションに帰ると休む暇もなく
コーディアル作りです。
宮川先生には本当に頭が下がりました。
怒涛の一日のシメに、コーディアル作り。
私達も右往左往でお手伝いはしましたが、
ほとんど先生の制作、作品です。
どこにそんなパワーがあるんでしょうか。
出来上がりが・・・美味しい~!
エルダーフラワーは身体をあたためてくれるし、
粘液を浄化してくれます。
アレルギーや風邪などにとてもいいです。
また、毒素排泄効果もあります。
それと、摘んできたSt.ジョーンズワートを
それぞれの容器に入れてオイル漬けします。
残ったものは屋上に干して、
これでやっと一日が終わりました。
気が付くと、もう真夜中になっていました。
さて、
長い、長~い、そして濃~い夏至の日でした。
私達は文字通り、泥のように眠りにつきました。
明日はチェコで最も神聖な場所に参ります。