この 頑固な体のコリがいったいなんでできたのか・・・。
クライアントさんの体に触れながら、
その方の抱えている本当の問題を一緒に推測します。
もちろん物理的にがんばった疲れもあります。
筋肉を使いすぐれば、乳酸はたまるのですから。
でも、心が体に影響を及ぼしているのも、確実な事実です。
問題を抱えたまま手放せないでいると、
緊張が抜けなくて、
それがしこりのように固まって、つまり、痛みになります。
Aさんはいつもトリートメント中、
寝てしまうか、ゆったり目をつむっていらっしゃいます。
ところが先日は施術中、ずっとお仕事のお話をされていました。
めずらしいな・・・と思いながらお話を聞いていたのですが、
お話中に、コリ固まった右肩がするするとほどけていきました。
きっと、誰にも言えないでぐっと抑えていらしたんだなぁ。
なので、吐き出したあとは、肩の方もすっきりされたんですね。
もちろん、トリートメントの効果もありますが・・・ねっ(^^;
でも、なんでも外にだせばいいかっていうとそうでもなくて、
それを吐き出すタイミングもあると思います。
自分の中にしまって、ひとりで密かにそれに向き合うことも、
実は大切なことなんじゃないかって思うんですよね。
それで、体はちょっとしんどくなるけでど、
風邪をひくように「経過する」時間も大事な場合があると思います。
体がつらいとき、その痛みに聞いてみるのもいいかもしれません。
何か頑張っていないか。
何か我慢していないか。
それをちょっと誰かに認めてもらうだけでも楽になります。
私たち施術者はあくまで伴走者で、
体を癒すのは、ご本人なのだって思います。
ひとりで走るより、伴走者がいたほうが心強い。
よき伴走者でありたいなって思っております。