長年の師匠である宮川明子先生との交流があって、お話を聞く機会に恵まれました。
キューバを代表する大変偉い方お医者さんで、本当はなかなかお会いできない方のようです。
でも、そんなことは微塵も感じさせない親しみやすいお人柄で、やさしくて・・・。
真にすごい人って。こういう穏やかなオーラなんだなぁと、改めて感じました。
その前に、キューバってどんな国?という方は、
ざっとキューバ・ウィキペデア をごらんください。
1961年にアメリカと国交を絶ってから、経済的に閉鎖された中で、独自の医療体制になっていったようです。
西洋的医薬品が入手できない中、色々な自然療法、ハーブやホメオパシー、レイキヒーリングなどが、
医療として取り入れられていったそうです。また、医師は全てレイキヒーラーでもあるのです。
手術の時はレイキをかける専門の医師も立ち会うというのでびっくりです。
世界で一番、人口に対する医師の割合も多いというのもすごい。
一件一件の家を医師が訪問してまわり、時間をかけて丁寧な診察をしてくれるそうです。
カストロは、国民の健康を本当に考えた国のトップですね。
大学病院で何時間も待たされて、やっとほんの10分程度診察してもらえる日本としては、うらやましいかぎり・・・。
ある公園には何種類もの松(パイン)が植わっていて、その香りが漂う中、毎朝、人々は体操に集まります。
その場に医師や看護師が立ち会い、みんなの健康チェックをします。来ていない人は、あとでその家を訪ねるそうです。
松の香りによって、「以前自分が健康で元気であった記憶」をよび戻すことが非常に大切なのだそうです。
そのようなイメージングをおこなうそうです。
また、松の葉がたっぷり落ちたあとには、ふっくらした豊かな土ができていて、
それはそこに集まる人々の腸内細菌にとって、とてもよい影響を与えます。
プラドさんのお話を聞いていると、どんな時間にどのような変化があるのか、
患者さんをとても注意深く観察されていることがわかりました。
朝、午後、夕方、夜。。。体温の変化は?右と左の脇の下だけでなく舌の下でも計ります。
アロマをどのように使っているかもレクチャーしてもらいました。
アロマオイルをかいで、どのように身体がかわるのか?右と左の鼻、片方ずつ押さえて嗅がせてみる。
どのくらい離れたところで、匂いを察知できる?左右ではどれくらい違うか。
その差は背中や首の筋肉の緊張とどう関係しているのか?
寝ている時、座っている時、立ち上がった時、香りを察知できる能力の変化は?
首の後ろの筋肉の左右の変化は?背中や腰は?
下半身にも何か緊張がないかどうか?
どこでエネルギーが滞っているのか?
どことどこがつながっているのか?
とにかく注意深く観察する。
アロマの種類は教科書に書いてあることをうのみにせず、その人その人の変化で何が一番必要か試す。
時間によっても違ってくる。朝、午後、夕方、夜。
オイルの香りだけで確実に身体が変化していくのを見せていただきました。
それと、人間のエネルギーは皮膚までではなくて、もっと空気の層まで広がっていることを当たり前とされていると思いました。
洋服の上にアロマオイルをぬって、身体の変化を診てられていました。
レイキをしているとその繊細な感覚にも気がつくのですが、その人の境界線は皮膚という概念が常識としてこびりついております。
皮膚まででなく、その上のエネルギーまでその人として診るということを、医師が医療としてされているんだと、、、改めてびっくりしました。
私は自分のサロンのトリートメントとして、教えていただいたことをどこまで取り入れていけるんだろう?
まずは初心新たに、丁寧に注意深くできるだけ観察することを大切にしよう。。。
ロジカルに裏付けられた感性、そして何よりも患者さんの健康を第一に願うキューバの医療はすごいです。