今日は〝シブく”護国寺に行ってきました。だいぶ前から楽しみにしていた「チベットスピリチュアルフェスティバル2007」を見るためです。5月6日(日)までやってますよ。仏教徒でなくても、チベットのカルチャーをのぞくことができて、とてもおすすめです。
一番見たかったのは「砂曼荼羅」です。お坊さんたちが期間中、ずっと描いています。細かく砂を落としていく音が、本堂の高い天井に響いて、そこにいるのがとても気持ちよかったです。チベットのお坊さんたちは、人なっつこい笑顔で、にこにこしながら楽しそうに曼荼羅を描いていました。砂曼荼羅を見るのは2度目です。昔、外苑前の美術館で一度、見たことがあるのですが、その時も砂を落としていく音が印象的で耳にいつまでも残り、ずっと忘れられませんでした。
砂曼荼羅は一週間くらいで完成します。色とりどりの鮮やかな曼荼羅を、最後に一瞬でぐちゃぐちゃにしてしまいます。色鮮やかな砂曼荼羅は、灰色の砂の山になり、祈りとともに川などに流されるのです。どんなにすばらしいものも、最後には自然に帰る。カタチあるものはいつかそのカタチを失うのです。そのいさぎよさに心打たれます。完成の頃、できればもう一度見にきたいです。
ちょうどタイミングよく「護摩たき」も見れました。火の神様に捧げていた植物がなんだったのか~、ずっと気になってます。チベットで儀式やアーユルヴェーダに使う薬草は、ヨーロッパなどのハーブとは違う独特なものが多いようです。
あと、初めてバター茶をいただきました。思ったよりサラサラで、ちょっとしょっぱかった・・・。上の方の写真はティンシャーというもの。チベット語で観音さまのお経が書かれているそうです。澄んだ高くてきれいな音が響きます。一目で気に入って購入。ダライ・ラマのブロマイドは「ご自由にお持ち帰りください」と書いてあったので、ありがたくいただいてきました。(笑)
境内は、のんびり猫が日向ぼっこしているし、集まってきてる人たちもなんだか和みモード。今もまだ中国政府の圧政を逃れて、年間3~4000人のチベット人が亡命しているそうです。それでもチベット人はダライ・ラマ法王を象徴するように、慈悲の心を忘れず、明るくおおらかな人たちです。そんなチベットからの風が吹いているように、護国寺の中ではとても穏やかな気持ちでいられました。(^_^)