前回の「冬の乾燥肌」の中にでてきます「月見草油(イブニング・プリムローズ)」のお話です。
アメリカの先住民・ブラクックフット族が長年常備薬として使ってきたハーブです。夏に黄色い花を咲かせ、まったたりした香りを放ちます。
「月見草油」には、γ-リノレン酸が約14%ほど含まれています。
γ-リノレン酸は、肌の炎症を抑え、かゆみを鎮めてくれます。前回も書いたように、
乾燥性の湿疹には大変効果的です。
砂漠のように乾いてかたくなったパサパサ肌を、やさしく保護してくれます。
また、γ-リノレン酸は女性ホルモンの分泌を調節してくれます。
月経前緊張症など女性のトラブルの場合は、下腹部や仙骨回りを毎日「月見草油」マッサージすると、改善されてきますよ。
「月見草油」は大変高価ですが、ホホバ油などの他のオイルに10%ほどまぜるだけで、十分にその効果は発揮できます。
さらに「月見草油」は神経細胞間の情報伝達をスムーズにしてくれて、いらいらや不安をとりのぞいてくれます。
また、カプセルになっているものを飲用してもいいですね。アレルギー体質の方にはおすすめです。
もう13~4年ほど前の記憶です。
アロマの学校に通い始めた頃、授業で、初めて「月見草」のお茶をいただきました。
今までに味わったことのないやさしい風味に感激・・・。
体の芯にじんわりと染みてくるような、あたたかさが忘れられません。
たしか、スタッフの方が月見草の種を拾い集めてきて、炒ってくれた手作り月見草茶でした。
月見草の種って、1~2ミリのものすごく小さな種なんです。
一人分のお茶を入れるために必要な種だって、集めるのは大変だったでしょうね。